眼が見える仕組み
- 眼はテレビカメラに例えることができます。眼もテレビカメラも光のエネルギーを電気エネルギーに変換しています。眼は光を神経を伝わる信号に変換し、これを脳が理解することで視覚が生じるのです。テレビカメラは光を電気信号に変換しこの信号が放送されて、受像機で再び映像に変えられることでテレビの画面が映るのです。
- カメラのボディーに相当する眼球壁は、表は白く、中は暗くなるように、黒い色素がたくさんある脈絡膜で裏打ちされています。レンズに相当するのが角膜と水晶体、絞りに相当するのが虹彩です。網膜がフィルムあるいはCCDに相当します。テレビカメラでコードに相当するのが視神経で、これが脳につながっていて、後頭葉というブラウン管に映像を運び、初めて見えたという感覚が起こるのです。
- 網膜はどこでも感度がいいというわけではありません。網膜の中心部付近に、黄斑部という楕円形の部分があり、その中心部に中心窩というところがあります。実は1.0以上のよい視力というのは、この本当に小さい中心窩のところだけしかありません。黄斑部の中でさえ、もう0.2から0.3しか見えませんし、その外側は全部0.1の視力しかありません。ですから、この中心窩は大変大切で、ここが少し侵されるだけで視力はガタッと落ちてしまいます。
- 網膜には、色と物の形を見分け、明るいところで働く細胞(錐体)と、物があるかないかぐらいしか見えない、暗いところでよく働く細胞(杆体)の二種類の視細胞があります。暗いところではあまりよく見えない、あまり色がはっきりしないというのは、暗いところでは錐体がうまく働けないためです。
- また網膜の視細胞から、頭の中へいくコードが集中して出ていくところは視神経乳頭と呼ばれますが、ここでは視細胞がないために、物を見ることが出来ません。そこでこの部分を視野の中の暗点、又は、盲点といいます。