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「アンドール」の世界「風奏琴の少女」舞台アンドールの魔法登場人物紹介

剣と盾 「風奏琴(ふうそうきん)の少女」 剣と盾


 アンドールという架空世界を舞台にした、オーソドックスなファンタジー小説。今回は、風奏琴という珍しい竪琴を弾きたいのに弾けない見習い詩人の少女と、魔法使いになりたいのに自分の魔力がコントロールできず苦しむ少年の、出会いと成長の物語です。
 以前別のメールマガジンで連載していた「封印の丘」と同じアンドール物語のシリーズですが、全く独立したあらすじなので(ゲーム『ドラゴンクエスト』における『トルネコの大冒険』みたいなお話です…話の内容もダンジョン攻略だしね)全く知らなくても大丈夫です。中学生でも読めるように書いていきます。
 作品は完成してませんので、何回完結かは全く未定。しかし、設定紹介HPまで作って準備出来ていた次回予定作をけとばしてはじめることにした作品なので、意気込みはすごいです。体調さえよかたら、隔週お届け出来ると…。

メールマガジン第1回
               「ぶれんど☆こおひい」ぷれぜんつ
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      風奏琴の少女(第1回)   作:綾元ゆかり

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----作者より----------------------------------------------------
 別のメルマガで「封印の丘」をご愛読いただいた皆様でも、初めての
 皆様でも、楽しめるストーリーです。綾元の久しぶりの書き下ろし、
 どうぞご愛読下さい。(少しどきどき)
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「大ニュース、大ニュース!」
 村はずれの、遊び場になってる丘の上に、息せき切ってイーガラムが走
って来た。「魔法使いが、来るんだってさ!」イーガラムは、今にも踊り
出しそうにはしゃいでいる。
「ウソつけ、そんなの今どきいやしないよ。」
 先に来ていたクリーグは、遅れてきたイーガラムを不機嫌そうににらみ
つける。「それより、早く網を作るの、手伝え。」今日は三人で大きな網
を作り、水の少なくなった村の池で、魚をねこそぎとってやろうという計
画なのだ。
 大きな川や泉が近くにないティリス村では、ため池が唯一の水源である。
しかしここのところ、ティリス村には雨が降ってない。ため池の水も、も
うすぐ底をつきそうである。このままでは小麦の収穫どころか、トウモロ
コシの芽さえ出ないかもしれない。
 大人たちは毎日集まり、深刻な顔で相談していたが、目ざといイーガラ
ムは、水の減った池で盛んに魚がはねているのに気づいた。「それなら魚
をとって食えばいいじゃないか」というクリーグの発案で、シウラは二人
と、“大網を作って魚を腹いっぱい食べよう”作戦をたてたのだ。
「けどっ、シウラのじっちゃんは、いつも琴をひきながら歌ってるじゃな
 いか、魔法使いや剣士が魔物と戦って…」
 シウラの祖父・ブランバードは、吟遊詩人(ぎんゆうしじん)である。
が、ただの吟遊詩人ではない。風奏琴(ふうそうきん)という、それはす
ばらしい音色の竪琴をひく吟遊詩人なのだ。
「あれは大昔の話だろ?今のアンドールに、魔法使いや魔物なんて、いる
 わけないだろ。」
「けど、私、じっちゃんから聞いた事があるわ。じっちゃんがまだアンド
 ール中を旅して歌っていた頃、ガレンシフで魔法使いに会った事がある
 って。」
 ガレンシフというのは、この国・ヒムアダル王国の首都である。この村
とは、高い山々が連なるエレドオルヒムをはさんでちょうど、反対側にあ
る。シウラは一度も行ったことはないが、この村よりずっと大きくて立派
でにぎやかで、大勢の魔法使いが暮らす通りもあるそうだ。
「ほうら、みてみろ。シウラのじっちゃんは、ウソなんて言わないよ。」
「うるさいっ!もしいたとしたって、こんなイナカの村に、なんでわざわ
 ざ来るんだよ。」
 イーガラムは自慢げに、へへっと胸をはる。
「雨を降らせる為だってさ。雨を降らせる事ができる魔法使いが、ガレン
 シフにいるんだって。」
「雨!?」
 シウラは首をかしげ、イーガラムは腹を抱えて笑った。「ウソつくなら、
もっとまともなウソつけよ、イーガラム。」
「ほっ、本当だって!さっき大人たちが言ってたの、ちゃんとしっかりこ
 の耳で聞いたんだから!」
「けど、私も、雨を降らせる魔法使いなんて、聞いた事がないわ。」
 魔法といえばたいてい、目に見えない不思議な力でいろいろ不思議な技
をやってのけるものである。ブランバードの歌う詩でもせいぜい、炎を使
う魔法ぐらいしか聞いた事がない。
「本当だって、ウソじゃないって!」
 シウラとクリーグは信じようとしなかったが、イーガラムが聞いたとい
う魔法使いは本当に、ティリス村にやって来た。
 雨を降らせるという、魔法使いが。
                    (第1回終・第2回へつづく)
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  ★2002/10/11〜2003/10/10「ヱリダヌスの塔」(31〜69号)[完結]
  ★2003/10/24〜「風奏琴の少女」(70号〜)[連載中]
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 メールマガジン「ぶれんど☆こおひい」第70号
 「風奏琴(ふうそうきん)の少女」第1回
 発行日:2003年10月24日(週刊発行)
 発行責任者:綾元ゆかり
 発行システム:まぐまぐ http://www.mag2.com/
 マガジンID:0000086548
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剣と盾 「アンドール」の世界 剣と盾

アンドール〜贈られた地
 「アンドール」とはエルフ語で「贈られた地」の意。
かつてこの地が魔王に蹂躙(じゅうりん)された時、救いに現れた軍神〈アイナ・アグラ〉がこの地を安堵したという伝説に基づく。
 大陸の西端に位置し、北と東は丘陵と山脈に遮られ、街道も通じていない。南はアルドガレン(草原)から先は荒地が広がり、南街道が暑い地方へのびている。西は、この地方随一の大河・アンマタールがそそぎ込む大わだつみ(大海)になっており、群島と船で通じている。
 人間・エルフ・ドワーフがそれぞれ王国を営んでいるが、細々とした交易があるのみで三者の公的な関係は無く、かなり疎遠となっている。
 今のところ、一応平和であるが…。
 全体的な雰囲気は、『指輪物語』(映画名『ロード・オブ・ザ・リング』)を思い浮かべてもらったらよい。

人間の王国
 この地を統治していたフィングラル王家(旧王国)崩壊後、力の差があまりない三王国が並立しており、その他に、王国に属さない小国(例:バロス公国)や集落が点在している。
 しかし、見失われたフィングラル王家への尊敬の念は失われておらず、今でも「王の帰りいます時」を待ち続けている。

ヒルデダイン(後継者)王国

旧王国の大公領であったデューイワルド(現バラドアグラ)を中心に成立。

ヒムアダル(南辺境)王国

緑なす地アルドガレンの十五部族を統一して成立。

パラエダイン王国

旧王国崩壊時の戦乱を逃れた人々が東の地に建国。

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剣と盾 「風奏琴の少女」の舞台 剣と盾

ヒムアダル王国
 バラドアグラ暦35年、ベビスアルド1世がアンドール南部の15部族(主に騎馬遊牧民族)を統一して独立。首都はガレンシフ。王政であるが、部族の自主性が認められていて、全族長の参加する“円座の議”が最高決議の場。騎馬兵団と王家付き魔法使い(現在はアリスター)の力は、他国より一目おかれている。
 現在の国王は、女王にして征馬将軍のアラク=ウェーレン。(彼女の王位継承のいきさつを語ったのが、以前別のメルマガで連載していた『封印の丘』)彼女と宰相・アリスターは、先日あった魔王軍との大戦でばらばらだった三国連合軍(人間側)をまとめ、勝利へと導いた。
 今回の作品は、魔王軍との戦いが終結して一ヶ月後、バラドアグラ歴166年。

ティリス村
 ヒムアダル王国の小さな見張り台のある村。ヒムアダル王国の首都・ガレンシフとは、エレドオルヒム(大きな山々)をはさんだ反対側にある。
 村の近くに、宝物が隠されているという秘密の洞窟があり、村の子供達の冒険心をくすぐっている。

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剣と盾 アンドールの魔法 剣と盾


新参入者(ヴィナダン)
:RPGのレベル1程度・足手まとい

『古の神々に仕えるもの』が使う魔法と『恐怖に組みするもの』が使う魔法、そしてエルフが使う自然界に働きかける精霊召還魔法が存在している。いずれにせよ魔法使いは少数で、普段は『神々の谷』とよばれる場所で修行している。

聖剣(オズガー)の魔法は、『古の神々に仕えるもの』と精霊召還魔法の中間的な、特殊かつ強力な魔法。オズガーワードによってあみだされた。

実践者(カラダン)
:師匠について修行中
 〈例〉エリル
哲人(ノアダン)
:とりあえず一人前・弟子をとれる
 〈例〉アリスター、ルウィングワルト
小達人(ニビンカルオ)
:たいていの事ができる賢者・十万人に一人
大達人(アルタカルオ)
:肉体を持つ人間の最高位
被免達人(リーナカルオ)
:肉体を持たない人間の達人
 〈例〉オズガーワード         以上略

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剣と盾 登場人物紹介 剣と盾

シウラ
Ciuilla

♀16歳。“風奏琴の詩人”の後継者。
一応、今回の作品の主人公。

エリル
Eril

♂16歳。魔法使い。“黒の従者”。アリスターの実践者(カラダン)で、盲目のアリスターの目となって小姓も務めているが…。

アリスター
Aristar

♂28歳。ヒムアダル王国宰相にして王家付き魔法使い。聖剣(オズガー)の魔法使い。“紅玉の君”。ある意味(苦笑)史上最強の魔法使いだが、レベルは哲人(ノアダン)

ブランバード
Branbard

♂59歳。高名な“風奏琴の詩人”で、シウラの祖父であり師匠。

クリーグ
Creag

♂17歳。ティリス村のガキ大将。

イーガラム
Eagalamb

♂16歳。ティリス村の少年。


ヴァルヤーヴァンヤ
Valya-Vanya

ヒムアダル王国の建国に力を尽くし、後に初代国王ベビスアルド1世と結婚する、伝説的な女魔法使い。絶世の美女。アリスターは彼女の生まれ変わりと噂されている。(男だけどね)

マリンディル
Malindil

♀前ヒムアダル王国王家付き魔法使い。アリスターの魔法の先生。占いを得意としていた。肉体亡き今はアリスターの紅水晶に宿り、彼を支えている。


その他略
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「アンドール物語」舞台設定・協力:Loddfafnir