★★★★★★★★★★★★★★★★★★「ぶれんど☆こおひい」ぷれぜんつ★
シャドゥ・ハンター(第1回) 作:綾元ゆかり
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----作者より----------------------------------------------------
初めまして。綾元です。
できれば最後までご愛読ください。
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「ありがとうございました」
英明(ひであき)は教室の戸口で、礼儀正しく学習塾の先生に一礼した。
「暗いから、気をつけてお帰り、高野君」
採点していた用紙から目を上げると、先生は、にっこり笑って英明を送る。
「はい」
英明は、はっきりとした返事を返すと、学習塾の教室から出た。先生の言
ったとおり、外はもう暗くなっている。
英明はまだ中二になったばかりだが、数学の進度が早く、一番最後の高校
生の時間帯に出てきている。今日はまだ八時だが、問題がなかなか解けず、
九時近くになることもよくある。
だからといって、英明は、塾に行くのがつらいと思ったことはなかった。
勉強ぎらいの幼なじみ・長尾大樹(だいき)からは「人間じゃねーよ」のひ
とことで片づけられてしまったが、それが正直な気持ちだからしかたがない。
難しい問題がすっきり解けた時の快感は、本当に心地よい。
(そう言えば大樹から、明日提出する数学の宿題プリントを見せてくれって、
頼まれてたな)
もちろん英明は、宿題が出されたその日のうちに、きちんと済ませている。
しかし、いくら友達でも、宿題の答えを丸うつしされるのは、いやだった。
自分が努力して解いた問題の答えを、なんの苦労もなくうつされることに、
腹をたてているわけではない。それが大樹のためにならないと、英明は思っ
ているからである。
ふたりとも部活動に入っていない――英明はもともと体が弱いからだが、
大樹は、部活動で自由をしばられるのがいやだからである――ので、その気
になれば、わからない問題を英明が大樹に教えてやる時間もある。が、大樹
の方のやる気がまったくないので、どうしようもない。
(第1回まだ続く)
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「シャドゥ・ハンター」第1回(全30回)
発行日:2002年3月15日(週刊発行)
発行責任者:綾元ゆかり
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