「ご飯に牛乳は合わない」その通りですね。味覚として合わないために食が進まず、米飯給食の日には残飯が増えるという学校もあり、「和食の献立に牛乳は合わない」「牛乳を飲むとそれだけでお腹がいっぱいになり、給食が食べられなくなる」などの理由で、牛乳を別時間に出す学校もあります。また、完全給食を実施していても、諸々の事情から、牛乳だけは選択制にしたり、まったく出さない学校もあります。(表−3) 今までの慣例から、「給食では牛乳を出さなければいけない」と思われていますが、学校給食を管轄する文部科学省では「牛乳を学校給食で毎日出さなければいけないという規制はない」としています。学校給食というのは、その学校の設置者がどのように実施するか、どの食品を使うかを決めるのであって、制度的には学校給食法が成立した昭和29年から規制は何もありません。ただし、だからといって今すぐ牛乳廃止が可能かといえば、ハードルは相当高いのも事実でしょう。牛乳は選択制にするか、給食とは別時間に出すかが、今のところの現実的な対応なのではないでしょうか。せめてそのくらいは学校側にも考慮してもらいたいものです。
先にも述べたとおり、栄養素のバランスを考えるならすべての栄養素を考慮すべきです。カルシウムだけを考えること自体に疑問があります。むしろ、計算するならご飯にみそ汁やお吸い物と牛乳をつけた場合の残飯量を計算して欲しいと思います。ただし、私たちは牛乳廃止の運動をする気はありません。米飯が増えることが最大の目標です。
私たちが子どものころ(約40年前)はすべてパン給食でした。その当時に比べれば増えています。現在は全国平均で週に2.9回です。文部科学省などはそれで充分と考えているようです。しかし、これは全国平均です。生徒数の多い、東京(週に2.6回)、神奈川(2.1)、大阪(2.5)などは非常に少ないのが現状です。(平成17年度) そして、給食に米飯回数が少ないところは実際に米の消費が少なくなっています。やはり、きちんと子どもたちに米飯を食べさせないと大人になっても食べなくなるといえるのではないでしょうか。 私たちは子どもの健康問題を本気で考えたら、週に2.9回では充分だとは思っていません。できれば、完全米飯給食が望ましいと思っています。 完全でなくてもパンはせいぜい月に1、2回程度のお楽しみ程度にすべきだと考えています。
充分可能です。実際に全国で約1300校の小中学校が原則としてパンをだしていません。充分に可能な話です。(表-4)
全国的にみれば、週に 4回というのは素晴らしいことだと思います。ただし、私たちは学校給食を通して、家庭の食生活も変わることを期待しています。いわゆる「生きた教材」としての可能性があると思っています。その際、週 4回の米飯では、よほど熱心な父母以外はご飯もパンもある給食としか考えません。完全米飯給食になると、「パンがない」ということに目がいく父母が増えると思っています。もしかしたら、「なぜパンがないの?」という違和感を持つ父母もいる可能性もあります。そのことで、ご飯とパンのちがいを理解し、家庭でもご飯が増える可能性があると思っています。実際に、完全米飯給食によって、朝食にも米飯が増えたという話を耳にすることは少なくありません。また、家庭の朝食はどんどんパンが増えています。そのことも考え合わせると、週 4回と完全米飯給食の意味はかなりちがうと考えています。
もっといい方法があるのかも知れません。しかし、ご飯給食が増えない最大の問題点は前にも述べましたように、ご飯とパンのちがいを理解している人が少ないことだと考えています。多くの人にそれを伝えることが何よりも大切だと思っています。また、私たちの会は経済的にもバックボーンがあるわけではありません。専従の職員もいません。このような活動しかできないとも言えるかも知れません。 私たちには力はありませんが、講演会をすることで理解ある医療者、農業関係者、教育関係者、政治家、法律家、父母などが確実に増えました。その結果、完全米飯給食になった小学校、幼稚園などが多数でています。(表-7)は完全米飯給食を実施している公立小中学校の数です。 完全米飯ではありませんが、米飯回数が増えた学校は把握できないくらいになっています。もちろん、これだけ増えたのは私たちの運動によるものだけではありません。しかし、かなり、私たちの運動がきっかけになっていることは事実です。県議会や市議会、町村議会でもたくさん議論されています。順調なのか、もっといい方法があるのかよくわかりません。ただ、当面は理解者を増やすことを目標に活動していくつもりです。
支部発足にあたっては、こちらから働きかけることはありません。今までも会員の方の立候補によって発足してきました。本部に『支部発足について』という資料を用意してありますので、お問合せをいただければ資料をお送りします。発足するに当たっては、本部との間でたくさんの約束事、確認をして活動を開始していただいています。