イギリス・オランダ 編


《はじめに》
 昨年に続き2度目のイギリス行きとなつた、
担 当の審査員さんが 急の要件で行けなくなつたの で代役ピンチヒッターとして行くことになつた、
 本来の担当はオランダ品評会の審査員として派遣 が決められていたのですが、2週間後にある北イン グランド支部品評会の審査にも行って下さいよと言はれ2ッの品評会に行く為には、10日間ほど空白が出来てしまい、困つてしまいました。
 前半のオランダ品評会の審査と後半のイギリス品評会と中間の1週間と合わせて前後23日間の大旅行となる、さあ-「どうしたものか」考え込んでいた。
  
        *           *           *
    
 パソコン初めて1ケ月、第1号記念メールをイギ リスの親友トニープライスに送ったところが、
 是非来いオランダ品評会すんでイギリス滞在中のホームステイは前の南イングランド支部長テリースペイド氏に頼んである.日曜日にはクラブの審査研修会を計画してをるなど親切なメールが帰ってきた。 
 本心は田舎の安いホテルに泊まり レンタカー借りて優雅にカントリーサイドの見物とドライブそして夜は近くのパブでビールやスコッチ飲んで英会話の腕試しなど「エキサイテングな旅」を考ええていたんだが 折角のトニーの厚意に甘える事にした。


 かくして炎天燃えるが如き日本を離れ北緯50度
のオランダへ8月22日飛びたつた。海外旅行一人旅、避暑のつもりで気楽なもんであるが真剣です。
 真夏なのに冬仕度、忘れ物の無いように何度も何 度も点検し、 お土産も沢山買い集めトランクの他 にケース2ケにもなつてしまつた。
 これから始める紀行文が会員諸兄の今後の海外審査に行かれる為の参考になればと念じ初めます。

             
                  
《世界規模の大審査員団》
        オランダ支部品評会


 8月25日 前日以来集まって来た審査員が勢ぞろいして審査会議、 アメリカ.イギリス.南アフリカ.ドイツ.ベルギー.シンガポール.の各国から12名 日本からは23日に高知の野瀬康二氏が来てくれて嬉しい、国際色豊かで豪華な顔ぶれにあきれる、
 4班に別れて審査開始 ヨーロッパ方式である。緑のじゅうたんを敷き詰めたような広大な芝生広場に大きな楕円形に丸キヤンバスを設置し、およそ100個位並べて個人キヤンバスとして420匹の出品鯉が入れられておる配布された部別、種別、の審査記録一欄表を持つて目当ての鯉の入ってるキヤンバスを見つけ、その中から審査する鯉を見い出し 次のキヤンバスへ向かい見つけ出して比較審査してゆく、 10匹いると10ケ所のキヤンバスを見て廻り優勝1席、2席、3席、と決めていくんです。


 だからヨーロッパ方式ってスゴク時間がかかり体力がいり審査員泣かせです でもメリットも沢山あるんです。
 前支部長のウオルター氏が審査の流れを仕切り円滑に 進むべく気配りをみせる、 こちらの夏は凄く暑いんで すキヤンバスの天井には全てスノコが掛けられており、 鯉の為の暑さ対策です。

いつしか審査員も支給されたT シヤツに着替えて審査に熱中し走り廻ります。
 1部のパートが終わる毎に休憩をとります 暑くて大変くたびれま すミネラルウオーターの補給です、 可愛い双子の姉妹 がいてコーヒーやジユースのサービスをして呉れます
 更に妹やチツチャな弟がいて、私達にいたずらをして遊 びます、 とつても和やかなんです言葉はカタコト英語 ですが とても可愛いんです。
 審査のスピードにコンピユーターが追いつかないので 長い休憩になり楽しい一時が過ごせます、 

 錦鯉のバッチをあ げたりボーシに記念のサインをねだられたり なにしろ 世界中から審査員が来ているのでいい記念です、 時間 はたっぷりあるので皆さん愉快に応じます、 こんなのが 海外審査の醍醐味でしょうね。  
                    

 充分な休憩が終わると一同、お元気に審査に出て行き ますレベルも高く、御三家中心ですから 難しく慎重に 見て廻ります。  
 アメリカのレムク夫人とベルギーのロイス氏と三人で審査して廻ります。

 順調な時は良いのですが意見が合わない時は困りま す、通訳がいないので十分な英会語の出来ない私は身振 り手振り一生懸命で説明します、 でも皆さん鯉好きで すし 十分に解ってくれます。
 終わりには「いい勉強になつた」と握手されます、錦鯉 を通じて国際交流なんて いいもんです。

 2回の休憩をはさんで昼食です、 楕円形に設営したキ ヤンバスのセンターに大きなテントが張ってあり 審査員 の休憩場であり昼食もここで取ります 簡単なサンドイッ チです、 もう2時です気温も40度になつてると言いま
す湿気がないのでベタベタせず、まあ過ごせますがオラン ダは涼しく避暑のつもりできたのに、こんなに暑いとは!
 まるで予想もしませんでした。 
そばの野瀬さんと「あついねー」の連発でした、  そして「いい鯉いるねー」と話し合いました。


 昼食後が大変でした いよいよ総合優勝の審査です 日本 方式では入賞鯉のキヤンバスで始めますが、ヨーロッパ方式 では入賞鯉のキヤンバスを造って無いんです だから入賞鯉 の一覧表をみて各部総合優勝を決めて行かねばなりません
 また各キヤンバスを見て廻ります、 入賞鯉は一切動かさ ないので3人の審査員とタモ持つた係りと4人で「ぐるぐる」 各キヤンバスを見て廻ります、 もっと大変なのは幼魚総合 成魚総合、そして全体総合優勝の審査です。 7ケ国12人 の審査員 全員の挙手で決めます、 通訳のライター増美さ んがドイツ語で英語で活躍します、毎年の事で慣れてらっし やる、とどこうりなく終ったのは午後6時過ぎでした。 
 皆様に「有難うございました、お疲れ様でした」と申し上げ て長い一日が終わりました。



       《全体総合優勝》7部大正三色 審査講評


 さすがに「オランダの女王様」は美しかつた。
白地の素晴らしい仕上がりは勿論のこと。充実した体躯に最 高質の緋斑、小墨ながら要所に決めたツボ墨で引き締め 観 る人を魅了する、 三色らしい上品さを醸す逸品でした。
 まだ若くて伸び伸びとしており 青春を一パイに謳歌して る様にみえ沢山の観衆に微笑む姿は美しかつた。


《品評会すんで、その夜は 大パーテイ》

 大観衆に見守られた審査も終了しホテルに帰ると"さすが に疲れた"、強烈な太陽に照り付けられ 常識はずれの暑さ で汗ばみ 真夏の品評会の印象が強い 風呂に入り汗を流し 夜の懇親会に備える。
 窓を開けると真赤な夕日が真正面から照りつけたまらない この部屋、冷房の設備がないのには困つた 寒い国なので冷 房が要らないのでしょうネ、仕方が無いので持参の団扇で涼 をとる。


 7時から懇親会と言われてたが 遅れて8時ごろ始まる、 総じて外国はこんなの平気、審査だつて懇親会だつて表彰式 だつて遅れるのが常識、 日本では考えられないノンビリで す、 だが来る会員達はドレスアップして凄い。

 
皆さん全て奥様同伴である入口でビールやカクテルを貰い 嬉々としてお喋りに熱中する、100人以上はいるでしょう、 料理がでて一段と賑やかさが増す。
 外国では食事がすんで やおら挨拶が始まるんです。


日本とは反対です支部長の長いスピーチも終わると「お待ち かね」ダンスパーテイが始まり奥様方の華麗に舞う姿で一層 華やぐ、音楽に合わせて踊る人 観る人 グラス片手に錦鯉 の話に余念のない人 様々な錦鯉絵巻が繰り広げられる。
 強烈なリズムの音楽とタバコの煙でむせ返る室内から外の テーブルへ逃げ出す、

 ここでは会場の世話係りをした双子 の姉妹をはじめイタズラッ子達が「いい服装して」賑やかに 遊んでる 野瀬サンと一諸に仲間入り、片言英語でも結好通 じるし英会話は楽しいし「若い子達」と話してると、もつと 楽しい。

そして国際交流を深め、いい事ずくめである。


   《表彰式と会場の周辺》


 明くるれば表彰式の日である。日曜日で会場周辺はすごい 人.出である アーセン城という こんもり繁った森の中に由 緒ある14世紀頃の古城のたたずまいを中心にした観光地でお 城見物に加え「オランダ名物の薔薇園」もあり  若者達の憩 いの場である 

 お城の外側に広大な芝生広場があり錦鯉品評 会が毎年ここで開催されている。
 錦鯉品評会場の隣が表彰式会場です、 その横に沢山の鯉 デーラー(業者)達の出店で賑わっている 大きなキヤンバ スに大きな錦鯉を泳がせたり 小さなキヤンバスに小さな鯉 を沢山入れていたり 様々である 鯉のえさや濾材、薬品、 網など鯉関連グッズは何でもある、

 オランダ国内は言うに 及ばずドイツ、ベルギー、からも見物かねて買いに来るんだ から凄い賑わいです。 

 錦鯉の普及度が分かります、オランダ支部も出店しており役員さんは支部のネームいりTシャツやジャンバー.錦 鯉バッチなどの販売に忙しくテンテコ舞である。
 どちらの店もよく売れて活き活きしてる。
 老人夫婦や子供ずれ 若いカップルが多くて 外食の店も間にあつて 野外レストランも満員でズラリと並んでいる。
 
 
      *              *             *

 午後の太陽はギラギラと照りつけ午後3時 一番暑い時間 に始まる予定だつたが 賞状が間に合わないんです 審査員 のサインもいるんです、ノンビリ時間待ちはいいもんです。
 1時間半ほど遅れて やつと表彰式の初まりです 会員さ ん皆んな来ます ヨーロッパ方式でやると 入賞鯉のキヤン バスを設営してないんだから 表彰式に来ないと自分の鯉の 成績が分らないんです たくさんの賞品が用意されており、
 12人の審査員も舞台の上に座らされ プレゼンテエターとし て待機してるんです、 司会者に呼び出され嬉々とした顔で 舞台に上がってきます トロフイーと賞品をあげます そし て握手です 時間がかかるんです 夕日に照り付けられて暑 い所で1時間かかっても終わりません。


  最後がグランドチヤンピオンのE.D.アレミアさんで大きな トロフイーや木彫りの鯉などたくさん賞品を貰はれ 恐縮し ておられ 控えめで謙虚な姿が 大変、好感がもてました。
      

《戦いすんで日が落ちて》

やっと 責任果たしましたよ!日も暮れ初め 見物人も少 なくなり 後片付けがはじまります。
一諸に審査したトニーさんやランガー氏 期間中ズーット 通訳でお世話になつた ライター増美さんと旦那さん 皆ん な一諸にビールを飲みはじめます、 

 このビールは格別に旨 いんです ライター増美さんの旦那さんはドイツ人で偉丈夫 の愉快なお方 アメリカのレムク夫妻達も一諸に飲みます、 私達とは体格が違う 豪快にのむんです、ドイツ人のランガ ー氏がどんどんビールを買うてきて、もつと飲め もつと飲 めと勧められます、 お喋りはオール、イングリシュです、
 昨日の審査と今日の表彰式と重責からの開放感から、能弁 になり品評会の話に花が咲きます。
 ライター増美さんと旦那さんは これから帰るそうです  チョツト走ればドイツの国境です、お家はドイツに入るつて すぐなんです 「お疲れ様でした」と申し上げたいが 困る のは私達なんです。

 今晩は中華料理屋さんで役員さんの品評会の打ち上げをする んだそーで野瀬さんと2人誘われてます。

 

     *              *             *

《通訳のライター増美さんのこと》

 れつきとした日本人女性である そしてKLANドイツ支部 の会員さんです 海外で日本語の喋れる方ほど 親しみがあ り 頼りになる存在はない。
 ドイツ語と日本語の通訳として活躍し ドイツ支部品評会に は勿論のこと お隣のオランダ、ベルギーの品評会のたびに気 軽に自家用車で出かけて下さり、

 品評会の前後の打ち合わせか ら パーテイや研修会 会員の池訪問など 隅みずみまで気を 配って戴ける"ヨーロッパのお母さん"である、 ご夫妻で錦
鯉が好き! ボランティア精神に溢れ! 私達の希望と現地の 皆さんとの意向を上手にアレンジして下さったりで、ヨーロッ パに審査に行った方は 皆んなお世話になつてる。

 
 そんな増美さんが 今から帰るんだそうで 急に淋しくなる 野瀬さんと2人で何とかなるが 増美さんが居なくなると 何 とも 具合いが悪い 増美さんて そんな大切な存在なんです。
 ライター増美さんは 若い頃 日本の看護学校から海外研修 生としてドイツにきて 勉学にいそしみ 病院勤務のとき 夫 君のライター氏に見染められ 今日に至る典形的な日本夫人で ある。

 控えめで 思いやりに溢れ 素敵なアドバイスを下さり そ の上 錦鯉の事を良く知っているので 通訳としても 良きア ドバイザーとしても 私達にとつては最高のアシスタントなん です。 


       *              *              *


《アムステルダムへの道》すがら

  昨夜は品評会の打ち上げで審査員も呼ばれて 役員さんと 一諸に中華料理をご馳走なりに行きました、 日本で食べる 中華料理とオランダで食べる中華料理では まるで味が違い 通訳の増美さんは居ないし ビールばかり飲んで弱つた。
 今朝は22日以来住み慣れた部屋にもお別れして いよい よ英国への旅たち 野瀬さんと共に審査員12人チエックア ウトし 道すがら会員の池めぐり オランダのハイネケン、 ビール工場見学など行って アムステルダム観光である。

 
 花市場にも行きハイネケンでいただいたビールにホロ酔 い加減でいい観光日和である 夕方にはアムステルダムに 着きまして、 運河観光である14世紀頃からあるそうで2 時間程かけて 優雅な観光クルーズを堪能する、

 日もどっ ぷり暮れて 赤い燈 青い燈の頃になり 名物「飾り窓の 女」を観に行く 運河をはさんで両岸に沢山の「飾り窓」の お店があり 2000軒もあるそうです 性風俗の氾濫に呆れ る 目の毒である! 

 夜も遅くなつたし 私達はホテルに 引き上げて 野瀬さんと相談 日本料理を食べようと 先年 岡部先生にご馳走になった ホテル.オ−クラに行きまして
 久し振りの純日本料理に堪能し日本酒を痛飲し、グローバル 化する全日本愛鱗会の未来の夢を語りあいました。
 明日は野瀬さんも日本へ帰ります 明日から一人ぼっちの 旅が初まります。

       *              *             *

《悲しい別れ 新たな旅たち》 

 アムステルダム空港にて 審査員団の解散です なにしろ 世界7ケ国から来てるんだから 別れも盛大です 楽しかつ たねまた会おうね お世話になりましたねなど 大きなゼス チャーで握手します 東西南北に別れて行くんだから 感慨 無量ですよねー 野瀬さんは日本へかえります 南アフリカ のマイクハーベイ氏はヨハネスブルグへかえります アメリ カから来てるレムキー夫妻はニユーヨークへ飛び立ちます、
 私とイギリスのトニー氏はロンドン、ガトウィック空港え向 かうゲートで「お世話になりました」と別れました。


 サア、いよいよ言葉の分らない 異国への旅たちです 緊 張しますが 仲良しトニーが道案内してくれるので不安はな い むしろ今日からお世話になる テリースペード邸つてど んな素敵な所だろーと期待に胸膨らます。


 ガトウィック空港にはトニーの息子さんが迎えに来てました
これから一路 テリースペイドさんのお家へ向かいます、 国道M1号線を通りぬけ ロンドン郊外へ向かいます トニー と息子の会話は弾みます 久し振りに会つたので楽しい親子の 会話でしようが 後ろで聞いてる私には全然理解できず 少し は英会話が出来るつもりでしたが まるで自信を失いました。 
 テリーさんとこで うまく過ごせるだろうか心配になつてきま した。
 
 
 都心部を通り抜けて 郊外に出ると車も少なくなり のどか な景色が広がります 素敵な道路が続きます さすが車の先進 国です イギリスは日本より領土は狭いのに実に広びろとして るんです よーく考えてみると 日本の田園風景と違うのは山 が少ないからなんです だから丘や平野が広く更に田んぼがな いのが大きく違います。


 ガトウイック空港から1時間半ほど、何ヵ所かジャンクシヨ ンから分かれて ランナバウト(丸型交差点)を経て イギリ スの田舎の風景になつて来くました。
大きな木の並木道を通り抜けると、 一面に広がる緑のじゅ うたんのような草原 その向こうにポッンと建つてるのがテリ ーサンのお家でした。 
  


 テリーさんの"にこやかな笑顔"に迎えられ これは素晴ら しいローケイシヨンだ 英国のカントリーサイド、まさに今ま で夢にまで見てた景色なのだ!
 緑の大地 紺碧の空 空気もオイシイ! しばし芝生に座り こんで そよ風に吹かれ 感動に浸りました。


「武者修行」インビイ、ケイ、ケイ、エスBKKS

「花の旅」 PART1 トニーとマイクの花の旅 イン カントリーサイド

「花の旅」 PART2 トニーとマイクの花の旅 イン オランダ
「鯉バッチ特集!」
海外の愛好家は「鯉グッツ」大好き!
海外の愛好家は「スパーブランド」がお好き!
●オーストラリア品評会とエヤーズロック探訪
パートT パートU パートV パートW
●はるかなる異国の空編
パートT パートU パートV パートW
●イギリス・オランダ編
●新たな旅立ち北イングランド支部へ
●テリーさん処でホームステイ
●輝く北イングランド支部品評会
●ブラジル・アマゾン編
●南アフリカ支部品評会
●トニープライス物語&サンシティー
●ビクトリア瀑布紀行
●トップページ