もんじゅを廃炉へ!全国集会
  場所 敦賀市

 95年12月、ナトリウム火災事故を起こし13年間停止している“高速増殖炉(原型炉)もんじゅ”を09年2月にも再稼働(再試験運転)の暴挙を強行しようという動きが出たため12月6日〜7日、敦賀市で全国集会が開催されました。

 6日午前は、もんじゅの見える白木海岸で前段集会が開催されました。主催者を代表して原水禁国民会議藤本副事務局長は「ナトリウム検出器の誤動作や排気ダクトの腐食など終わりなきトラブルに見舞われている。特に検出器の誤動作を原子力機構(原子力研究開発開発機構)は施工ミスと強弁しているが明らかに設計ミスだ。また、劣化した核燃料を取り換えるため東海村から人口過密地帯の首都圏高速道でプルトニウムが輸送される。交通事故→火災を考えると危険極まりない。さらに、地震に弱いもんじゅ直下に2本の活断層が明らかになった。絶対にもんじゅを動かしてはならない。六ケ所再処理阻止、全国各地のプルサーマル阻止のたたかいと連動させ全国の仲間と共にたたかおう」と決意を表明しました。その後、海岸からもんじゅゲート前までデモを行いゲート越しに別記抗議文を原子力機構へ手渡しました。

 午後、敦賀市民文化センターでの全国集会で、もんじゅ監視委員会の小林圭二さんは「原子力機構は“安全性総点検”と称して事故関連にとどまらずプラントの機器・システムやマニュアル、組織体制を点検し、当時の原子力安全・保安院のチェックを受けた。改造工事が始まってからも保安院から工事の規制・監督を受け、長期停止中の設備・機器の健全性確認をチェックしている、といっているが、燃料や蒸気発生器伝熱管検査が不十分と指摘するとその検査のため2度も運転再開が延期された。また、燃料検査では、炉心燃料集合体とブランケット燃料集合体各1体しかしていない。過去に、12個のナトリウム検出器でトラブルがあったにもかかわらず252個すべて点検されていない。その後、指摘され、点検した結果、31個に設計ミスによる欠陥が見つかった。こんな状態でナトリウム1,600トンも使い、地震に弱い構造のもんじゅを運転再開することは大事故発生の可能性が極めて高い」、さらに「2025年研究に着手するとされている“実証炉”は、原型炉もんじゅと似ても似つかわない炉の構造だ。例えば @冷却系3系統から2系統に減らされバックアップ体制が弱められているだけでなく、配管の直径が巨大になりより脆弱な構造だ。A原子炉容器と機器を結ぶ配管もU字形にすることで格納容器や建屋を小さくし、建設コストを下げようとしている、などだ。原型炉で工学的成立性を確認することなく“実証炉”で実現しようとする無謀な計画だ」としました。

 同じくもんじゅ監視委員会の山内知也さんは「もんじゅ直下には柳ケ瀬―関ケ原断層や白木―丹生断層などあり、直近にも海底断層、B・C断層や甲楽城断層を含め数本の断層がある。しかし、原子力機構は、すべての断層が単独で動くとして耐震評価をした。阪神淡路地震でも明らかなように断層が連動して動く可能性が高い。柳ケ瀬・甲楽城断層が連動した時はM8.2となり、Bと野坂断層が連動した時はM7.3と推進本部は言っている。こうなればもんじゅは、もたない」と報告しました。

 福井県民会議小木曽事務局長は「動燃から原子力機構までと3回も名前が変わったが、その体質は以前よりもっと悪くなった。『迷っても通報』と県及び市と通報3原則を約束したが、ナトリウム漏えい警報が出ても保安院や消防本部へ通報しなかったり、事件発生後1〜2時間も放置して来た」、「今年度予算の執行と来年度予算のことしか考えていない」、「独りよがり組織体制ではもんじゅの運転再開などの資格はない」と厳しく批判しました。
 
 原子力情報資料室共同代表の伴さんから「もんじゅの核燃料輸送の危険性は、今まで最大はプルトニウム約220kgだったが、今後は300kg程度に増える。首都圏の高速道路通過中に火災事故でも起こせば沿線住民への被害外害は避けられない。しかも、安全輸送に係る情報は非公開だ」としました。
 
 青森の山田さんから「核半島化した下北とガラス固化欠陥の六ケ所再処理工場の現状」が報告されました。
 
 7日午前中に「反原発運動全国活動者会議」が開催され、北は北海道、南は鹿児島県川内原発と10の県と地域から現状の運動課題が提起されました。なお、この会議に新潟県から5人参加し、交流しました。