逆式腹式呼吸方

  【しくみと効果】
 逆複式呼吸には特殊な効果があるので、養生、保健功法などの気功鍛錬において、良く利用されています。では、逆複式呼吸と順腹式呼吸で、どのような違いがあるのか比較してみましょう。
 順腹式呼吸の場合、吸気の時に横隔膜筋が下がって前腹壁が上がり、呼気の時は両者が元の位置に戻ります。しかし、逆複式呼吸の時は横隔膜筋は下がりますが、前腹壁は収縮し、呼気の時は同じように両者とも元の位置に戻ります。このことから分かるように、順複式呼吸では、腹腔の全体の容量は吸気の時も呼気の時もあまり変わりませんが、逆複式呼吸では、吸気のときに横隔膜筋が下がり前腹壁も収縮するため、明らかに腹腔全体の容量が小さくなります。
 逆腹式呼吸の腹腔の収縮と拡張は、実は第2の心臓の作用を果たしているのです。腹腔中の気・血の流れを良くして腹腔のある各臓腑に血液をスムーズに供給し、気滞血オの発生や、各臓腑の発病率を減少させるのです。さらに、この腹腔の収縮と拡張は、胃腸の蠣動運動を促進し、消化を助ける作用があるので、消化不良、便秘、慢性胃炎などの慢性疾患にも効果的です。
 様々な効果がある逆腹式呼吸ですが、もっとも大きな効果は、腹腔の収縮と拡張により、腹腔内の内分泌腺機能を整え、抗ストレスと老化防止に、積極的に作用する点です。
 逆腹式呼吸は、気功鍛錬において重要な位置をしめています。



順腹式呼吸 鼻から吸い込みお腹を膨らませる。
口から吐きおなかは凹ませる。
逆腹式呼吸 鼻から吸い込みお腹を凹ませる。
口から吐きおなかを膨らませる。
     逆複式呼吸の効果
腹腔中の気・血の流れを良くし、各臓腑へ血液をスムーズに送る。
気滞血オの発生率や各臓腑の発病率を減少させる。
胃腸の蠣動運動を促進し、消化を助ける。便秘、慢性胃炎などにも効果がある。
腹腔内の内分泌腺機能をととのえ、抗ストレス、老化防止に効果がある。