きいてきました・見てきました・私の個人的な日記のページ
このページは、私の個人的な体験を書いていきます。まあ、こういうことをホームページに書くのもどうかと思うけど、頑張って書いていきますので、よろしく!
武満徹さんのこと 2002・03・25
演奏をどう聴くか 2002・04・06
演奏会を終えて 2002・04・14
パイプオルガンを聴いて来ました 2002・04・23
波の会のこと 2002・05・21
デュオの楽しさ 2002・06・16
アマデウスと松井クラシック 2002・07・22
なぜベートーヴェンを弾くか 2002・10・05


武満徹さんのこと
この偉大な作曲家と、僕は、お会いしたことがありません。だけど、僕にとって不思議な出会いがありました。もうだいぶ前のこと、あるコンクールを僕が受けたとき、課題にあった邦人作品に武満徹さんの「雨の樹・素描」を選びました。そのコンクールで、武満さんの作品を弾くのは、僕一人でした。
そのコンクールの当日、僕は、バッハ、ベートーヴェン、ショパン、ブラームスとともにこの、武満さんの作品を弾いたのですが、後で聞いたら、客席の友人の隣になんとあの大作曲家が腰をおろしたというのです。大作曲家は、僕の演奏が終わると去っていったそうです。武満さんは、新聞の片隅に見つけた名も知れない学生が弾く自分の曲を聴きに、朝早くからここまで来たのだろうか。
大作曲家は亡き人となってしまいました。一度だけ聴いていただけた「雨の樹・素描」は、どのように感じられたのだろうか?少しでもそのことをお聞きしたかったと思っています。

演奏をどう聴くか
私たちは、ある演奏をみんなが同じように聴いているような気がしています。でも、二人の人がいたら、ある1人ともう一人の受け取り方が違います。
私は、大学で教えたり、採点しているときに、ふとあら捜しに終始していることがあり、それがそのまま、演奏会に行ってもあら捜しに終始している自分に気がつきます。
ある日の会話 「今日の演奏会どうだった?」「うん、よかったよ」
演奏がよかったことを聴きに演奏会に行ったのだろうか?という疑問があります。その演奏会で、演奏家や作曲家からの音を通してのメッセージはなかったのか?演奏家は作品のどんな点に焦点を当てようとしたのか、そしてそれは私に伝わったのか。そのような点からもう一度、みんなで考え直したいとおもっています。きっと、そうすれば、演奏する人、聴く人、作曲する人、教える人、音楽にかかわっている人、みんなが変わっていけると思います。
このことに関しては、どうかこちらもごらんください。
演奏会を終えて
飯盛野教会での「ベートーヴェン・シリーズ第3回」演奏会を終えて、ほっとしているところです。今回は特に、、いろいろな方々から、直接、間接に、「継続することの大切さ」を教えていただきました。一度打ち上げ花火のように、何かをすることもいいけど、なにかテーマをきめて、一生かかってもいいから、何かを細々とでいいから継続していくことの大切さ。皆様から教わりました。本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
パイプオルガンを聴いて来ました
今日は、甲南女子大学へ行って土橋薫先生の演奏で、パイプオルガンを聴いて来ました。ここでは、月一度無料でパイプオルガンのレクチャー・コンサートが行われています。
今日(第149回)のテーマは、オルガンのしくみの第一回、オルガンの基本的な構造と、演奏です。曲目は、ブクステフーデ、バッハ、スエーリンク、メンデルスゾーンと、多岐にわたり、それだけでも有意義な、内容の濃い演奏会だったといえます。
土橋先生の説明は、アマチュア向けなのですが、、オルガンという日本人にはなじみの薄いジャンルについて、しっかりと認識するいい機会でした。
どうか、音楽を目指す人、ピアノを勉強している人に、このレクチャーコンサートをもっと聴きに来てほしいと思います。ヨーロッパの音楽をする上で、多くの作曲家たちが若いころからなじんだ「オルガン」という楽器をよく知って、より理解を深めていきたいと思います。
次回の演奏会は、5月29日午後4時20分入場無料、予約不要、お問い合わせは電話078−431−0391甲南女子大音楽研究室まで。ホームページはこちら
2003年10月8日に、ゲスト出演決定!
波の会のこと
5月17日に、日本歌曲の会である「神戸波の会」のコンサートで澤井宏仁先生の伴奏をしました。歌曲の伴奏は、久しぶり、また、日本歌曲もあまりやってないことで、大変苦戦しました。
今一度、日本語の美しさと、その表現を味わうことの必要性を、痛感しました。ドイツ歌曲イタリア歌曲が中心の勉強になりやすく、もちろんそれも大切ですが、私たちの母国語を丁寧に歌う、味わうことがいかにうつくしいことか。今一度確認できたいい機会でした。
私たち伴奏者にとっては、言葉を直接発さないので忘れがちですが、もう一度日本語の歌と日本の作曲家に注目して勉強していくことが必要だと感じました。
デュオの楽しさ
6月15日に、ピアノ2台によるコンサート「きらめくピアノデュオ」に出演してきました。ピアノって1人で弾くことが一番多いのですが、2人で2台のピアノってなんだかダイナミックだし、やってても面白いし、たぶん聴いているほうも飽きないと思います。
田淵幸三先生の面白いお話もよかったし、2台で4人の男たちが連弾するのも見もの、(???)だったと思います。
これからもアンサンブルを多くしていきたいと思います。もし、僕でよかったらメールください・・・
アマデウスと松井クラシック(身近なクラシックの演奏会)
2002年7月22日に、神戸元町・喫茶アマデウスで、15周年を祝う演奏会が開かれ、大盛況のうちに終わりました。喫茶店に、グランドピアノが置かれ、様々な演奏家たちが集い、気楽に演奏を聞くことのできる場であり、われわれ演奏家の立場からすると、勉強と挑戦の場であり、聞き手との交流の場です。
クラシックの演奏家たちの場が少ない。公立のホールはありとあらゆるところに作られながら、演奏する場がなかなか作られないということがありますが、このようなこじんまりした身近なところから、きっと変わっていくことができると思います。日曜の午後思い出したらよってみてください。きっと誰かが演奏していると思います。詳しくはこちら
また、僕が何度か出演させていただいた団体で、松井クラシックの集いというのがあります。こちらは、埼玉県所沢市の松井公民館で、月に一度第2土曜日に、クラシックのコンサートをしています。安い料金で、身近な演奏家たちを招き、演奏会と、聴衆との交流の場を持つものです。スタッフは、ボランティアの人たち。もう10年も続いています。友の会もできました。所沢と周辺の皆様方、一度行ってみてください。
なぜベートーヴェンを弾くか
今、ベートーヴェンのソナタを継続的に弾いている。ここまでこだわる中で、ベートーヴェンを取り巻く環境や、時代の流れがその音楽と無関係でなく、多くの人々の何かが聴こえてくるようで興味深い。
1789年5月若きベートーヴェンは、ボンの大学に聴講生として登録する。おりしもフランスでは、革命が始まろうとしていた。同年バスチーユ襲撃の報がボンにも届き、シュナイダー教授は共和制を講義し、ベートーヴェンはじめ学生たちを感激させた。
ベートーヴェンは「人は生まれながらにして自由であり、平等である」というフランス革命の人権宣言に、感化された。ウィーンに出てからも、その思想は貫かれていく。貴族との交際も、上下関係ではなく、友情として結ばれていた。モーツァルトまでの時代には、音楽家は貴族に仕えるのが当たり前で、このようなことは、考えられなかったことである。また、かつての英雄であったナポレオンの欺瞞を見破り、皇帝に即位したことに抗議し、スコアの表紙を書き換えたことも知られている。(交響曲第3番「英雄」)
この時代、政治だけでなく音楽も、一部の貴族のものから、一般大衆のものへとなろうとしていたのである。彼は、多くの作品で大衆にアピールしていく。
彼の思想はオペラの「フィデリオ」や、交響曲第9番などで、直接聞くことができる。
ベートーヴェンという一人の作品を順に追っていくことによって、その音楽と人間の発達だけでなく、歴史の動き、時代の変化というものが大きく見えてくる。偉大な芸術家はいつでもその時代と関係し、時代を動かしている。ピアノの音の隙間から、それが聞こえてくるかもしれないと思う。

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