2005年2月22日
独立行政法人緑資源機構 理事長 伴 次雄様
緑資源幹線林道大朝・鹿野線戸河内・吉和区間
(二軒小屋・吉和西工事区間)
環境保全調査検討委員会 座長 中村 慎吾様


廿日市・自然を考える会  高木 恭代
廿日市・自然を考える会  網本えり子
広島フィールドミュージアム 木村 幸子
広島フィールドミュージアム 木村 路子
緑資源幹線林道大朝・鹿野線戸河内・吉和区間(二軒小屋・吉和西工事区間)
環境保全調査検討委員会に関する要望

検討委員会に関して以下5点を要望いたします。第4回検討委員会での対応を期待しますが、別途、文書でも3月15日までに回答をお願いいたします。なお、この要望書といただいた回答はインターネットを通じて公開し、各報道機関にも情報提供いたしますのでよろしくお願いいたします。
要 望

1.中村座長の発言「工事中止の決定をする権限はない」の撤回

2月5日意見聴取会における中村座長の「検討委員会には工事中止の決定をする権限はない」という趣旨の発言の撤回を求めます。
1月11日、廿日市市と広島市の共産党市議会議員団が林野庁と環境省を訪問され、「細見谷を縦貫する緑資源幹線林道建設中止を求める申し入れ」をされました。その際の林野庁側の説明と異なるからです。
同行の金井塚務広島フィールドミュージアム会長によりますと、林野庁の説明は次のとおりです。

林野庁:平成12年度の再評価委員会では、「環境保全に留意して建設」というこを根拠に検討委員会を設置し、計画を推進している

質問 :それは「環境保全は困難、あるいは無理という結論を検討委員会が出せば、計画は中止」と理解してよろしいか?

林野庁:その通りです。


2.検討委員会における検討の基準の確認と公表と遵守
2月5日意見聴取会において、中村座長は、林道建設反対の意見陳述に対しては、「環境調査報告書についての意見だけを述べよ」と発言を制限する一方、賛成派に対しては、意見陳述の大半が環境調査報告書に対する意見ではない「林道が必要な理由」であっても、何ら注意されませんでした。また、ご自身の考えとして「検討委員会は道路を管理する市や林業家の立場も考えて検討しなければならない」という趣旨の、明らかに環境調査報告書の検討の域を越えた発言を繰り返されました。こういうことから、傍聴席からも指摘があったように「ダブルスタンダード」の印象の濃い意見聴取会となりました。

検討の基準が恣意的であって、検討の結果が公正であるということはあり得ません。今一度、林野庁を交えて検討委員会における検討の基準を確認し、それを公表し、遵守されることを求めます。

3.意見聴取会における不適切な司会の陳謝
 先に述べたように、2月5日意見聴取会における中村座長の司会は極めて不適切なものでした。林野庁の説明によれば、検討委員会は「工事をした場合、環境保全が可能かどうか」を判断するところです。検討委員会の判断が、日本の、さらには全人類の財産である貴重な自然の将来を左右します。司会を担う座長の職責は極めて重大です。
 中村座長におかれては、その責任を自覚され、職責に当たられることを求めます。そして、先ずは意見聴取会における不適切な司会について陳謝されることを求めます。また、座長の責に耐えないと自覚されるのであれば、早急な辞任を求めます。


4.寄せられた意見32件の公開
 昨年12月、貴機構は「緑資源幹線林道大朝・鹿野線戸河内・吉和区間(二軒小屋・吉和西工事区間)環境保全調査報告書(素案)」に対する意見を公募されました。それに対して32件の意見が寄せられたとのことですが、それらすべてについて、全文の公開を求めます。
 それらの意見に基づいて第4回検討委員会の検討が行われるとのことですから、それらの意見は第4回検討委員会の基本的な資料、すなわち基本的な情報です。検討委員会における検討の正当性を保証するために、基本的な情報の公開は必要不可欠です。
 なお、貴機構の意見募集の「お知らせ」に次のような一文がありますので、意見を寄せられた方の異存はないはずです。

〜提出していただいた意見については、提出者の名前を無記名とするとともに、その意見の内容について第4回委員会の資料として提出した上、これを公開する場合があります。〜
 
5.意見聴取会の議事録の公開
 2月5日開催の意見聴取会の議事録の公開を求めます。
 「意見聴取会での意見交換に基づき第4回検討員会で検討する」とのことですから、意見聴取会の議事録が作成され、それに基づいて「まとめ」が作成され、それに基づいて第4回検討委員会での検討が行われることと存じます。基本的な資料、すなわち基本的な情報である議事録の公開は、検討委員会の検討の正当性を保証するために必要不可欠です。
 なお、議事録作成に際しては、発言者全員による議事録案の点検をお願いします。