2005年6月4日



独立行政法人緑資源機構 理事長 伴 次雄様

第6回検討委員会傍聴人  網本えり子
  〃          木村 路子
  〃          高木 恭代
  〃          原戸祥次郎
〃           松本 大輔
  〃          水島かなえ
  〃            宮本 弓  
  〃            山住 章  

ツキノワグマについての公開要望書

第6回検討委員会を傍聴して是非ともお願いしたいことが2点あります。以下、申し述べますのでご検討とご回答をよろしくお願いします。
第6回委員会において、複数の委員からツキノワグマに関する発言がありました。資料14「提出された意見の項目別の対応の考え方」(案)のなかの次の意見、及びそれへの「対応の考え方(案)」についてです。


<意見>
人の入れ込み数の増加によるツキノワグマと人が直接接触する機会の増加、生ゴミや残飯の増加によるクマをはじめとする多くの動物の食性への影響や里への出没の誘発について、直接、間接の影響評価がなされていない。

<対応の考え方(案)>
計画路線周辺のツキノワグマの生息地としての重要性については十分認識していますが、獣害問題については本施工地域のみで論じることは困難であり、関係者による連携の下、適切に対応されるものと考えます。



「意見」は、現在細見谷で安定して生息しているツキノワグマが、幹線林道の建設によって「害獣」になってしまう可能性を指摘しています。「害獣」が安定して生息できるわけはなく、特に計画路線周辺はツキノワグマの生息地として極めて重要ですから、「意見」が求める「直接、間接の影響評価」は欠かせません。しかるに検討委員会でも指摘されたように「対応の考え方(案)」の結論部分は他人事の扱いであり、無責任極まりないものです。
このような形で、ツキノワグマが細見谷から、また結局は西中国山地から、消されようとしているのを私たちは見過ごすことは出来ません。
よって次を要望します。

要望@ この「意見」を環境影響評価調査報告書に反映させてください。すなわち、人の入れ込み数の増加によるツキノワグマと人が直接接触する機会の増加、生ゴミや残飯の増加によるクマをはじめとする多くの動物の食性への影響や里への出没の誘発について、直接、間接の影響評価をして下さい。

検討委員会でも指摘されたように、この問題についてはツキノワグマの専門家の意見を具体的に詳しく聞くことが不可欠です。
先の「意見」を出された金井塚務先生は、西中国山地のツキノワグマ研究の第一人者であり、広島県野生生物保護対策検討委員・哺乳類分科会チーフ、広島県レッドデータブック見直し検討委員会委員(哺乳類)、広島県クマレンジャー(知識アドバイザー)、広島県第二次RDB検討委員会委員(哺乳類)、ツキノワグマ保護管理計画策定事業検討委員などを歴任され、現在は西中国山地ツキノワグマ生息状況調査検討会委員、西中国山地ツキノワグマ保護管理対策協議会委員などを務めておられます。また、ここ数年間ほぼ毎週細見谷に入って、細見谷に生息する哺乳類およびその生息環境・土地利用等についての調査・研究を進めておられます。
細見谷のツキノワグマの問題について、金井塚先生ほどの適任者は望めません。
よって次を要望します。

要望A 金井塚務先生を、ツキノワグマの問題の参考人として、次回検討委員会に招聘されるよう要望します。

なお、この2点の要望を次回委員会に取り入れていただいた場合は、それによって回答をいただいたと理解いたします。次回委員会までに日数がない場合は、6月20日までに回答をお願いいたします。


連絡先
高木 恭代
〒738-0032 廿日市市峰高1−2−4
電話・Fax 0829-39-6655