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古くから伝わる削りかけの木彫りである。市内から約5キロのところにある笹野観音で有名な笹野地区の特産で、サルキリと称する独特な刃物一本で彫り上げることから笹野一刀彫≠ニ呼ばれている。用材は地元でアブランコと呼ぶウコギ科のコシアブラの丸材を用いている。代表的なものはお鷹ポッポ(タカ)。黒と黄の簡単な彩色だが、素朴さの中に凛とした気風が漂う。
また、そのいわれ因縁は上杉鷹山公の教えである勤倹勤勉の精神が、笹野彫りにもよく現れている.。「ニワトリ」のように早起きし、「もちつきウサギ」の如く懸命に働いて、「蘇民将来」を信仰し、「恵比寿・大黒」を守り神に『笠かむり農婦の如く農に励めば、「カメ」の如く長寿が約束され、「せきれい」の如く子孫が繁栄して「お鷹ポッポ」のように禄高が増す』 というのである。笹野観音の年越し祭りには、神棚に飾る「笹野彫り花」を求める人で今も賑わいを見せる。
期限は詳しくはないが、米沢藩主上杉鷹山公が農家の副業として奨励したという記録があるので、少なくとも200年以上の歴史は持っている。 |